キャリアアップ・教育制度入社後のキャリア形成や、社内外の教育制度
についてご紹介します。
特集グローバルチャレンジ(海外勤務)体験談
社員の主体的なキャリア形成や自己成長を支援する、JTBグループ人財交流共通制度の「グローバルチャレンジ制度」を活用し、シンガポールで1年間の研修を経験した、玉泉さんに話を聞きました。
玉泉 秀樹2009年度入社
私は、JTBパブリッシングからの海外派遣研修員として三代目になりますが、初代研修員の先輩が赴任中にシンガポールを訪れました。その際に大きな刺激を受け、また二代目の先輩からも現地での活動の様子を伺う中で、自分ももっと多くのことを経験して成長したいと考えるようになりました。
当時は、携わっていた業務を全うしたい気持ちが強かったので、かなり迷いましたが、最終的には海外での経験を持ち帰って現場に生かそう! と前向きな気持ちで、この道を選びました。私自身が入社当初から海外で働くことを熱望していたわけではなかったからこそ、もっと多くの人に興味を持ってもらいたいと切に感じています。
研修のベースはシンガポールでしたが、アジア・オセアニアエリアの14の国と地域における広告ビジネスの拡大が最大のミッションでした。私が所属していたJTBアジアパシフィックグループは、旅行業以外のビジネス領域への拡大を目指しており、各国の支店やパートナー会社と共に、先代の研修員が築いた観光フリーマガジンや当社が発行する「るるぶ」の広告営業の拡大に努めました。その他、同域内で行われるトラベルエキスポでは、訪日観光客増加に向けた取り組みのサポート、訪日観光客向けガイドブック「OMOTENASHI Travel Guide」の販売も実施しました。また、修学旅行の添乗(シンガポール→ベトナム)や、シンガポール域内でのツアーアテンド、JTBラウンジでの勤務、イベントの斡旋など旅行業にも携わることができたのは貴重な経験です。
大きく2点に絞ると、①仕事の進め方、マインド改革②コミュニケーションについてでしょうか。
シンガポールはビジネスのスピードが速く、効率性・合理性が基本にありました。不完全でも良いので、まずはアウトプットすること。そこから改良を加えていくのが一般的な仕事の進め方です。また、多くの社員が効率的に仕事をこなし、業務後には「スクール」「自分の事業」「家族との時間」など各々の時間を大切にしていました。これは、日本の働き方改革のモデルケースになると思います。コミュニケーションにおいては、「自分がどう伝えたか」ではなく「相手にどう伝わったか」の重要性を日常生活や国際会議、商談の場で考えさせられました。これは、生身のコミュニケーションだけではなく、我々の生業であるメディアにおいても重要なことなのではないかと感じています。