株式会社JTBパブリッシングは、『JTB時刻表』が前身となる『汽車時間表』の創刊から100年を迎えることを記念し、これまでご愛顧いただいた読者や運輸関係各社へ感謝の気持ちをこめて「JTB時刻表100周年キャンペーン ~旅は続くよ、どこまでも~」を2025年3月より実施します。
キャンペーンについて
1925年(大正14)に鉄道省運輸局編纂『汽車時間表』として創刊されてから、2025年で100年を迎える『JTB時刻表』。時刻表と鉄道と旅を愛するファンおよび関係運輸会社への感謝と、未来への“鉄育”を目的に、2025年3月から「時刻表100周年キャンペーン ~旅は続くよ、どこまでも~」を実施いたします。ファン感謝イベントや時刻表・鉄道関連の記念図書や児童書の発行など、キャンペーンの詳細は10月にオープンする特設サイトにて順次お知らせしていきます。
◎実施期間:2025年3月~2026年3月
◎キャンペーンの詳細:2024年10月にオープンする特設サイトにて順次情報をアップいたします。
この夏、時刻表や鉄道の関連図書が続々発行!
現役最古!日本の軌跡が刻まれた『JTB時刻表』
JTB時刻表の歴史
1925年(大正14)「汽車時間表」創刊
1942年(昭和17)24時間制。「時刻表」となる
1945年(昭和20)戦争末期は発行が年に2、3回になる。終戦翌月9月に復刊1号発行
1951年(昭和26)「国鉄監修時刻表」となる
1963年(昭和38)8月号で初のカラー写真表紙に
1964年(昭和39)10月号新幹線開業、1年に渡って新幹線が表紙を飾る
1987年(昭和62)国鉄民営化に伴い、4月号から「交通公社の時刻表」となる
1988年(昭和63)「JTB時刻表」となる
2009年(平成21)4月号通巻999号の表紙を松本零士氏、
5月号の通巻1000号の表紙を水戸岡鋭治氏が飾る
2025年(令和7) 4月号 JTB時刻表創刊100周年
2026年(令和8) 1月号 通巻1200号(予定)
▲「汽車時間表」1925年4月号の表紙(左)、山手線が環状になる前の東京の路線図(中)、算用数字が採用された誌面(右)
1925年(大正14)4月、まだ東京の山手線が環状ではなかった頃、駅の待合室などに常備されていた鉄道省の業務用時刻表を一般向けに販売したのが鉄道省運輸局編纂の『汽車時間表』でした。この時刻表が、今なお続く『JTB時刻表』の創刊号です。今やお馴染みの算用数字で時刻が連なるフォーマットはこの創刊号から採用されました(それ以前は漢数字)。弁当販売駅や赤帽所在駅を記号で表示するなど、当時としては画期的な誌面でした。
太平洋戦争末期、急行列車の削減や特急列車の全廃により、時刻表のページ数は激減し、1945年7月1日発行号ではついに“たった1枚の時刻表”となりました。発行ができない月もありましたが、発行がない年はありませんでした。終戦翌月には復刊し、戦後は高度経済成長とともに急行や特急の増便や高速化、今年60周年を迎える新幹線開業の様子など、拡大する鉄道網の様子を見てとることができます。
JR(国鉄)のみならず、私鉄、空路、航路、バス路線など、全国約900の運輸会社各社のダイヤを取り扱い、100年の間、刻々と変化する日本の軌跡を毎月分厚い1冊の時刻表に編纂してお届けしてきました。
乗換検索アプリを使えば一瞬で最短ルートを検索できますが、乗車予定列車の前後の運行状況が一目で分かる一覧性の良さや、記録として思い出や後世に残していくことができるのも紙の時刻表ならではと言えます。予定していた電車を見送って途中下車したり、ちょっと遠回りして絶景路線を満喫したり、時刻表のあの分厚さの中には、旅を豊かにしてくれる幾通りもの旅のヒントが詰まっているのです。